ガン患者は 先生の ひと言で 半分以上の 人が 死んでますね!
がんとの対話で眠っている免疫力を呼び覚ませ!
「死ぬ気がしない」医師の宣告へNO、「脱毛しない」抗がん剤の副作用へNO、自分で探した「オプジーボ」という治療法――。
反発心と自分を信じ抜く力で、ステージⅣを脱却した著者が語る、「がんに感謝する生き方」とは?
がんは日本人の2人に1人がかかる病気とされている中、がんを「悪」とすることは本当に正解なのか。
「これは私にだけ起きた奇跡ではありません」

もくじ
第二章 がん細胞との会話
患者を生かす言葉、殺す言葉
私がステージⅣでもあんまり元気なことを言うので、「このオバハンを少し静かにさせよう」とでも思ったのでしょうか?
主治医はカルテに記入しながら、「今のうちにいろんな人に会っておいた方がいいですよ」と顔も見ずにポツリと言いました。
その言動に私は憤りを感じましたが、一旦は自分の胸の内に収めました。
けれども帰り際に「先生」と声をかけたのです。
医師はそのとき初めて私の顔を見ました。
「この病院のがん患者さんは、先生のひと言で半分以上死んでますね!」
私は彼の目をしっかり見て言いました。
四十歳そこそこのその医師は一切反論しませんでしたが、「このオバハン、スゴイこと言うな」と思ったはずです。
でも私はこのような医師の心ない発言が許せなかった。
このとき医師と患者の立場において、考えさせられる出来事がたくさん起きる予感がしていました。
その医師は淡々と画像から読みとれることを話していました。
患者の気持ちを慮(おもんばか)ることもなく、ただ平然とその事象のみを伝えていたのです。
それは人を診ているというより、病気を診ている感じでした。
病棟に来る医師たちも、この病院の名声に酔いしれているだけで、心をどこかに置き忘れてきたような人が多いと感じました。
中にはそうではなく、ハートがある人もいましたが……。
医師はどんな場面においても、患者が生きる力を奪うような言葉を放つべきではないと思っています。
むしろ病気に負けないという気持ちを奮い立たせるような声かけをすることが務めなのではないでしょうか。
ただ私は一度たりとも、医師の言葉によって「もうダメかもしれない」とめげたことはありませんでしたし、ちっとも死ぬ気にはなりませんでした。
医師の心ない
発言にも堪えない。
生きることだけを
考えた。
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