もくじ
訪問マッサージは高齢社会の寝たきり老人には朗報ではないでしょうか
●訪問マッサージの医療保険対象となる方
健康保険 (医療保険) を利用した訪問マッサージの対象となる方は、脳卒中・脳梗塞・脳出血後遺症などで身体の一部に麻痺がある方や、関節の拘縮や筋肉が硬くなり動作が不自由な方、あるいは、寝たきりや歩行困難により通院が難しい方といった人になりますが、以上のような症状であれば、医療保険適応になりますので、訪問マッサージの対象者となります。その際には、医師のマッサージに対する 『同意書』 と 『『保険証・受給者証・障害手帳等の番号』 があれば、訪問マッサージを受けることができます。それから、寝たきりや歩行困難者以外であっても、医師がマッサージ施術が必要であると判断すれば健康保険で訪問マッサージを受ける事ができますので安心して下さい。
●どんな症状の方が訪問マッサージを受けているか
高齢者・自宅療養をされている方(病気をお持ちの方)は勿論ですが、様々な症状の方が利用されています。代表的なものとしては、脳梗塞・癌・糖尿病などのリハビリが必要な方や、脳血栓・脳内出血の後遺症のある方とか、骨折や重度の腰痛・変形性関節症の方まで様々です。あるいは、パーキンソン病・脳性マヒ・リュウマチといった方も利用されています。その他にも医師が必要と認めた疾患という事になっていますので、身体障害者受給者証をお持ちの方でもOKです。
●対象外の方
健常者の方は訪問マッサージを受けることは出来ません。勿論、肩こりや体調を整えるだけの方は対象外となります。ただ、健常者の方は、保険の適用にはなりませんが、マッサージ自体は有料で通常料金で行ってますので、利用することは可能です。尚、訪問マッサージを利用された家族向けにも、ついでに自由診療 (保険適用外) でマッサージを行うこともしているようですので、介護疲れで、ストレス解消に利用されている方からは好評を得ているようです。とにかく、介護保険ではなく医療保険を使ったマッサージですので、介護保険の限度額を気にせずにご利用できるので、安心してご利用いただけます。その他、身体のどこかに不自由がある方はお気軽にご相談して見て見るk戸をお勧めします。
●医療保険を用いた訪問マッサージの実情
訪問マッサージは、患者宅を訪問して健康保険を適用しながら、マッサージをしてあげるのですが、最近はこの業界の売上が伸びて来ております。訪問リハビリの供給不足ということもあり、マッサージ師が在宅のマッサージや、機能訓練を行っているですが、実は、さまざまな問題があり、挙げられております。まず、医者が同意書を書かないといった問題があります、あるいは、市町村保険者の独自の審査基準があり独自の解釈で実施されている所もあります。次に、医師の同意書が治癒の維持・保持・予防を保険対象外としている地域もあります。あるいは、マッサージ師と柔道整復師を差別化し保険治療を厳しく制限している地域もあったりとか、数え上げればまだ多くも問題が存在しています。これらの事から、訪問マッサージは差別的扱いを受け、保険適用が異常に厳しく制限されているのが実情です。
●医療マッサージの役割と課題
医師が同意書を書かない場合には、患者は望する医療サービスが受けられないことになるのですが、そこには、書かない理由が存在しています。現在、国の財政は厳しい状況にあることは誰でも知っていますが、国民医療費の上昇に絡み、そのうち3 分の1 は老人医療費となっています。国は診療報酬を出し渋る事をどうしても考えてしまうので、訪問マッサージに対しても、当然規制が厳しくなってくることになります。以上のように療養費制度、医師・保険者の問題というのはこれから更に増えると予想されます。
●今後の課題として
今後の課題としては、マッサージ師の社会に対する役割の問題が有ります。それは、今度もサージの分野は発展していくと思われますが、それにともない療養費制度、医師・保険者の意識の問題が、大きく分けて 3 つ存在するからです。①マッサージ師、医療マッサージが社会的に必要性があるかとい問題、②医療マッサージについて、健康保険を適用させる治療として意義があるかという問題、③科学的根拠が医療的に本当にあるのか効果に対する疑問視、といったこれら、 3つの問題に対して、患者が保険を使って支払うだけの価値が存在するかと言う問題です。それには、何よりも、客観的に説明出来る科学的、理論的根拠が求められると共に、患者への説明と定期的な医師への報告が課題となって来ます。
そこからお互いの信頼関係が生まれ、マッサージ師の技術・医学的知識など質の向上にも繋がり、各市町村別での療養費の独自基準といった差別も無くなって行くと思います。今後まだまだ、在宅医療における医療マッサージの地位向上は道半ばと言えます。
●健康保険を適用するマッサージ
訪問マッサージは、健康保険を適用できることを知らない人が意外に多いようです。勿論、医師の同意が必要になるのですが、高齢者や病気の方、あるいは、寝たきりの方や歩行困難な方(要介助)が対象(訪問マッサージ)となります。日常生活動作が低下している人が多いので、ゆっくり手足の先から、心臓に向かってマッサージをしていきます。血液リンパ循環改善マッサージが基本になりますが、適度な関節運動やストレッチを行う場合もあり、日常生活の向上に大変喜ばれているようです。マッサージ師は、国家資格を持った(あん摩・マッサージ師)人ですので、在宅医療に対し、意欲の高いマナーある訪問を心掛けている人が多いようです。
●健康保険が使え安価ですが、どんな効果があるか
訪問マッサージは、保険が適用になりますので、1回の施術が300円程度と安い上、自宅に来てくれるのですが、初めての方のために、「無料訪問マッサージ体験」をしてくれるところもあるようですので、知らない人に対しては良心的に対応をしてくれるところが多く、施術のイメージが掴めると思います。安い施術料ですが、時間制になっているので、既定の時間を超える場合には、実費をいただくことになります。マッサージ効果としては、血液・リンパの流れを循環を良くしてくれますし、固くなった組織を柔らかくし、筋緊張や痛みを和らげてくれます。
●寝たきりの人には、マッサージは必要
歩行困難な方や、寝たきりの方にとっては、関節可動域の維持・拡大は欠かせませんし、心配されるのが筋力の低下だと言われています。いつも同じ姿勢でいますと、血行障害が起こり、褥瘡(床ずれ)の原因にもなりますので、マッサージ治療で、血行の促進、筋力の低下、関節の拘縮の予防をしてあげることは、親近者の方にも安心感を与えてくれます。ストレッチもしてくれますし、介護保険サービスとの併用も可能ですので、リハビリテーションの補佐的なご利用の仕方も出来ますので、訓練後の疲労回復としても効果的とされていますので、大変喜ばれているようです。患者さんと会話をしながらリハビリマッサージをしてもらうことは、精神的なケアといったコミュニケーションにもなりますので、特にお勧めかと思います。
●健康保険で訪問マッサージを受ける条件
訪問マッサージを受けれる条件として、自分で治療院まで通うことができない正当な理由のある人が対象になりますが、例えば、高齢で介護を受けている人とか、身体が不自由で通院が難しい人であれば対象になりますが、それ以外の、通うのが面倒だとか、時間がないからとかの理由では、保険診療は認められないことになります。したがって、寝たきりのご高齢者・歩行困難者・障害者、の方等であれば問題なく受けれることになります。ただ、訪問する治療院から半径何キロという制限を設けてい所もありますので、診療を申し込む際には、訪問範囲内かどうかの確認が人用になるち思います。
●介護の現場は大変過酷になっている
現在の介護現場は老老介護や家族介護による重度が重くのしかかり、ケアマネや、ヘルパーさんには大変過酷な職場となっているのが現実です。患者さんには少しでも健康を取り戻してもらい、家族や介護施設の方への負担を軽減したいのが本音です。そんな中で、側面から強力にサポートする訪問マッサージは増加傾向にあります。介護保険でのPTによるリハビリの機能訓練に加え、鍼灸やマッサージをしてもらうのは、寝たきりでなければ頼めないという条件はありませんので、是非、リハビリの足らない部分も補えるマッサージを利用することは、より範囲の広い医療の選択として見直されてもいます。
●リハビリには出来ない痛みに対する治療が可能
訪問マッサージは、特にハビリには出来ない痛みに対する治療が可能ですので、より範囲の広い医療を保険適用で受けれますので、介護保険にはカウントされませんので安心して受けれます。健康保険適応ですので、後期高齢者医療、国民健康保険、協会健保、健保組合などの各種健康保険を使えますから、往診料を含めた負担も僅かとなっています。また、生活保護や交通事故の自賠責保険や、任意保険及、医療助成による障害者医療保険なども使えるようになっていますので、寝たきり状態患者ばかりではなく、自力での歩行が困難の患者さんであれば、問題なく頼めますので、マッサージや関節の機能・可動域訓練といったものばかりでなく、痛みに対する鍼灸治療や、硬くなった体のリラクゼーションとしても是非利用を考えて見てはいかがでしょうか。
●施設側で問題がなければ訪問可能
自宅以外の場所へ、訪問マッサージは来てくれるのか不安な方がおります。在宅医療という言葉から、どうしても誤解されがちなのですが、結論を言うと、訪問は可能です。ただ、入所している施設に確認を取っていただき、施設側で問題がなければ、訪問する場所が、自宅か施設かの違いだけになりますので支障はありません。保険が適応になりますので、一般的な疲労を取り除くマッサージと比べると、より医療的になりますので、勿論、医師の同意が無いと施術が出来ません。 手技でのマッサージとなりますので、基本的には、筋緊張の緩和、血行促進が主な目的となりますが、それ以外にも活用は可能です。例えば、関節可動域訓練や筋力トレーニングといった機能訓練も加える事が出来ますので、総合的な身体機能の向上を目的としても喜ばれております。
●訪問マッサージと訪問リハビリ
訪問マッサージと在宅マッサージは呼び名の違いだけですので、問題なく自宅以外でも訪問は可能ですが、訪問マッサージと、訪問リハビリとの違いをお話ししたいと思います。訪問リハビリは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が医師の指示のもと行うものとなります。医師の同意を得て行うことになり、どちらも変わりは無いのですが、医学療法士は、主に機能訓練やストレッチを行います。一方、訪問マッサージは、按摩マッサージ指圧師が医師の同意を得て行うものですが、主にマッサージや機能訓練を行うことになります。勿論、理学療法士も、マッサージを行いますし、按摩マッサージ指圧師も機能訓練を行います。
●認定資格から国家資格に変わる
訪問マッサージを受けられるのは、医師によって医療マッサージの必要性が認められた方に限られます。いくら老人ホームに入所しているからと言って、動けない人であれば誰でも受けられるかと言えばそうではありません。そこには医者の同意が必要になります。都道府県知事認定資格から国家資格に昇格した資格になっていますので、養成施設で、3年以上専門知識と技能を修得した人の資格所持者ですので、身体と心について幅広い専門知識を有しておりますので、自宅、施設といった違いなく、施術してくれますので、安心して利用されてはいかがでしょうか。