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マックのポテトはカロリーと脂質が多すぎます!
マクドナルドの商品について話題になっているのが、健康への影響です。
特にマクドナルドの商品はよく槍玉に上がります。
「添加物が多い」「原材料があやしい」
「危険な物質を混ぜた肉を使っている」
「発がん性物質を含む油を使っている」といった指摘があるからです。
実際にそういった指摘が正しいと立証された事例もありますが、
とはいえ、マクドナルドでの食事が健康的といえるかどうかは別問題です。
たとえば、最近話題になっているのは、人気商品のひとつ「マックフライポテト」を見ますと。
塩分過多になる恐れがからりあります。
「ポテト」のLサイズは170gでカロリーは534kcalにもなります。
成人男性の一日の必要摂取カロリーが1800~2200kcalです。
そうすると、「ポテト」だけでその4分の1に達します。
バーガー類とポテト、ドリンクのセットでは軽く1000kcalを超えます。
栄養成分を確認してみましょう。マクドナルドのHPによると、「ポテトLサイズ」は以下となっています。
・たんぱく質:6.6g、脂質:27.7g、炭水化物:64.8g、食塩相当量:1.5g、ナトリウム:584mg、カリウム:1196mg、カルシウム:27mg、リン:236mg、鉄:1.4mg、ビタミンA:0μg、ビタミンB1:0.27mg、ビタミンB2:0.03mg、ナイアシン:4.9mg、ビタミンC:46mg、コレステロール:9mg、食物繊維:6.3g
かなり、ビタミンやミネラルの類が少ないことがわかります。
私から言わせれば「体に良い」といえるような要素はほとんどありません。
気になるのが塩分と脂質の多さです。
厚生労働省は、食塩摂取量の目標値について、成人男性は1日当たり8.0 g未満としています。
成人女性で同7.0 g未満としています。
日本高血圧学会減塩委員会では、高血圧予防のためには同6.0 g未満としています。
世界保健機関(WHO)では、5.0 g未満を推奨しています。
仮に、「ポテトLサイズ」(1.5g)と「ビッグマック」(3.4g)を併せて食べると、
それだけでWHOが推奨する1日の塩分摂取量に達してしまうのです。
マクドナルドでもっとも塩分量の多い商品は「倍ダブルチーズバーガー」で5.4gです。
さらに、「オプション」で気になるのは、実は、マクドナルドでは「塩多め」と頼むことができるのです。
しかし、尋常ではないほど大量の塩を別の袋に入れて提供してくれます。
そうなると、健康に危害を与える可能性が高まるほどの塩分量になる恐れがあります。
脂質については、一日の必要摂取量は成人男性で55gほどです。
「ポテトLサイズ」の27.7gは、それだけで半分満たしてしまいます。
総エネルギーの20~30%を脂質から摂取するのが理想とされています。
脂質は1g当たり、体内で9kcalになるといわれています。
27.7グラムの脂質を摂取すると体内で249.3kcalになる計算です。
「ポテト」のエネルギー量534kcalに照らしてみると、約47%に達し、やや脂質過多の食品といえます。
気になるのは、発がん性が指摘されているアクリルアミドとトランス脂肪酸の問題です。
マクドナルドのポテトは、一度揚げた状態で冷凍してから各店舗に配送されます。
そこでもう一度揚げてからお客に提供されるため、アクリルアミドが生成されるタイミングが2度あることになります。
マクドナルドでは、「ポテト」の製造工程によると、揚げる前に一度お湯にくぐらせているようです。
マクドナルドが公表しているところでは、「ポテト」に使う揚げ油は「牛脂とパーム油のブレンド」となっています。
パーム油について農水省は、「トランス脂肪酸は低減できますが、すでに平均的にみてとりすぎの傾向にある飽和脂肪酸の含有量を大幅に増加させてしまう可能性」があると指摘しています。
米国農務省(USDA)は、食品事業者にとってパーム油はトランス脂肪酸の健康的な代替油脂にはならない」と公表しています。
こうして見てみると、マクドナルドのポテトは、たまに食べるのは良いとして、常食するのは避けるべきといえるでしょう。
結論は、塩分、脂質、アクリルアミドなど、当然、Lサイズよりは健康リスクの高い商品といえるでしょう。