もくじ
実は危ない子供の寝不足。軽く見ては後悔する項目が沢山ありすぎです!
●睡眠時間と海馬体積の関係
現代の子ども達の睡眠時間は大きく減っていることは、論を待たない事実なのですが、最新の調査で。「睡眠不足が脳に与える影響」や、「高校中退の原因」にまで発展しているケースもあります。寝不足から、体内リズムが乱れるため、病気を引き起こす原因が内在しているのです。ある大学の研究で、小児における海馬体積と睡眠時間の相関関係を調査した結果ですが、5~18歳の子ども達に行った調査で、睡眠時間の少ない子どもは、海馬の体積が小さいことが分かっています。こと海馬は、将来的なアルツハイマー病になりうるリスクを持っていると言われてますので、体積が小さいことは、アルツハイマー病になる可能性が高くなると警告をしている程です。
●高校中退者の調査でも
都内の平成25年3月に発表した「高校中退」調査でも、ハッキリ現れていて、高校中退の原因の中で、生活リズムの乱れを挙げた人が多いことが調査から分かっています。では、子供時代にどれだけ睡眠時間を取れば良いかの平均があるのですが、個人差はこのさい無視して見ますと、①3歳まで・・・12~14時間・②未就学児・・・11~13時間・③小学生・・・10~11時間・④中高生・・・8~9時間・⑤大人・・・7~9時間、が平均的必要睡眠時間と言われています。
●現代っ子の4~5人に1人は習慣の乱れで睡眠障害
子どもの睡眠不足は、その後、睡眠障害となり、肥満や生活習慣病(糖尿病・高血圧)、うつ病などの発症率が、そうでない子供に比べ、高くなる危険性があると言われています。これは、日本小児保健協会の調査(2000年)ですが、1歳6か月児・2歳児・3歳児・4歳児・5-6歳児の生活習慣で、すべての年代において夜の10時過ぎにに寝る子供の割合が増えていて、子どもの生活リズムが、夜型傾向になっているとの指摘がされました。子供の健康は遅寝遅起きでは無く、やはり早寝早起きの習慣を、大人が習慣づけて上げないと、後々、様々な悪影響を与えてしまうのです。それは親も分かっているのですが、なかなか実行されていないのが実態です。厚生労働省が行った調査で、4万人以上の子どもの睡眠習慣を見たら、何と、4歳6ヶ月時点で、最も多い就寝時刻が、21時台(50.1%)だったと言うのですから驚きです。親のライフスタイルで子どもの睡眠が大きな影響を受けることがこれで良く分かります。
●朝起きられない原因を知り、改善していく
どうしても早起きができない人を、一般的に、だらしない、基本的な生活習慣ができていない人と評価します。 起きられないは病気だと同情してくれる人は殆どいません。もちろん、朝寝坊も、立派な病気である場合もあります。医療現場で治療を受けている人も大勢いますので。多くの場合の原因は、睡眠不足に行き着くのですが、必要なだけの睡眠時間をとり、質の良い睡眠を取っただけで解決できない場合があります。そういう人は、よい生活習慣を身につけるために、食事のメニューも考えて見てはいかがでしょうか。食べると寝るは人間生活の大基本ですから、しっかり起きる為には食事も関係が実はあるのです。お勧めは、穀物・豆類・野菜ですが、これは消化が特に良いので、よく、寝るまでに消化活動が終わっています。その反対に、肉類は消化に時間がかかりますので、約3~4時間かかってしまいます。特に注意するのは、夜遅い時間の食事ですが、眠ってからも消化器官が動くような食事は早速、今日から止めにしたいものです。
●れっきとした睡眠障害であればセロトニン不足かも
生活習慣の改善や、食事でも改善されない場合は、睡眠障害の一種で、起床障害を考えて見る必要があるかも知れません。良い眠りの質を考えた場合、「深いノンレム睡眠」の量が取れてないと、疲労感が取れず、朝起きられないことにつながります。睡眠の質は、夜遅くに食事をとったり寝酒をすると浅くなる傾向があるのですが、体内時計の狂いを誘発しますので、これが深刻になると、「睡眠相後退症候群」という睡眠障害になる場合もあります。では睡眠薬に頼らないで、良い睡眠を習慣づけるにはどうしたら良いでしょうか。それが「セロトニン」と呼ばれるホルモンなのです。
●セロトニンは精神を安定させるホルモン
セロトニンは精神を安定させ、質の良い睡眠には欠かせない成分と言われています。セロトニンは目覚めの作用も果しますので、分泌量が減ってしまうと、朝が起きられなくなる場合があります。では、このような大事なものは、どうやって摂取すれば良いのでしょうか。それには分泌を増やす方法しかないのです。外から摂るのではなく、分泌を促すのです。一番効果があるのはトリプトファンを摂ることです。トリプトファンを摂取することはセロトニンを増やすことになるのです。セロトニンは太陽光を知覚することで活性化しますので、太陽光を浴びないとセロトニンが不足すると言われています。そして、セロトニンの原料となる、トリプトファンという必須アミノ酸は食事から摂取する必要があるのです。
●寝不足を解消する方法(ツボマッサージ)
寝不足には質のよい睡眠が一番なのですが、睡眠時間を上手く摂れない人に、寝不足に効果的なツボをご紹介したいと思います。寝不足は、脳が正常に働かなくなりますので、脳の血液循環が悪くなることは知られています。そんなときにお勧めなツボが、頭のてっぺんにあるツボ、百会(ひゃくえ)です。真下に指でゆっくりと押すことで、眠気防止の効果がありますし、万能ツボでもあるので、頭をスッキリさせるので二日酔いの朝も是非お勧めのツボです。頭の次は、足の裏にあるツボ「勇泉(ゆうせん)」を紹介します。湧泉は、足底の中心より前の方にあるのですが、此れも万能のツボとしても知られ、血液の循環を良くしたり、疲労を回復させる働きがあります。万能ツボですので、自律神経の不調などにも効果的です。
●うつになりがちな寝不足を解消するツボ
睡眠不足が長引くと、自律神経にも変調が起きますので、感情安定のセロトニンが減ってきます。偏頭痛・不眠症・うつの症状が出始めたら要注意ですが、そんなときは、自立神経を整えるツボで、風池(ふうち)や完骨(かんこつ)を、持ち上げるように、強めに押し揉む刺激をしてあげると良いです。脳の血行が促進させ、セロトニンの分泌を安定させてくれます。東洋医学の先生に言わせると、寝不足や睡眠不足の場合は、ツボが硬く凝っているので、凝っていると感じたら睡眠を欲しがっている状態なので、押してチェックすることをお勧めしています。
●夏バテにオススメのツボ療法
東洋医学で、夏バテ原因は大きく二つあり、暑さのために生冷食品の取りすぎや、偏った食生活のため栄養不足をまず疑います。これが夏バテの最も多いパターンだからです。それと、不眠が絡む原因です。夏バテによる食欲不振は良く聞きますので、この場合は、胃腸を整え丈夫にするツボには「足三里」と「中完(ちゅうかん)」を併行して押すことですが、同時に温灸もしてあげると効果があります。睡眠不足は、口渇・動悸・息切れ・不安感・微熱・衰弱・無気力・倦怠感、といった症状が現れると、考える東洋医学では、ツボの前に、睡眠を充分にとることを心がけるよう勧めて居ます。
●脇汗と睡眠の関係は深く連動している
私達の脇の汗は、エクリン汗腺から分泌されています。少し汗臭さはあるのですが、基本的には無臭に近いものなのです。では脇の嫌な臭いはどっから来るかと言えば、アポクリン汗腺というところから分泌されていて、実は汗と細菌。脂肪分とが混ざり合うことで発生しているのです。そこで、睡眠不足と脇汗の関係なのですが、寝不足は自律神経の副交感神経がバランスを崩すことは良く知られています。その交感神経が失調することで脇汗がでるのです。この汗は、激しい運動をした後の体温上昇とかで出る普通の汗とは違い、エクリン腺より汗が過剰に放出されることで起こる現象(多汗症)なのです。緊張したり興奮したりした時に、頭部や手や脇に汗をかく経験は誰でもあると思いますが、実は副交感神経からの命令であったわけです。
●タバコ・コーヒーでも汗がでる
副交感神経のバランスが崩れることで、多汗症になることは知られていますので、原因となる疾患の治療をすることで脇汗も改善できます。当然、睡眠不足を解消する努力をしれば多汗は改善に向かうことになります。要は神経を穏やかにした生活を心掛ければ良いのです。日常生活に置いては、タバコを吸過ぎなら即禁煙をした方が良い分けだし、コーヒーの飲み過ぎなども、中枢神経を興奮させるので、交感神経が刺激されて多汗症となる可能性は否定出来ないという事になるのです。
●神経と人間の体
神経は体の一部ですがすが、デリケートな面を持っていますので、例えば、多汗症の原因が、結核、急性リウマチ、糖尿病などでも起こることが指摘されています。要は、副交感神経のバランスと大きく関係していて、汗が出る仕組みになっている肉体ですので、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)の人も、多汗症になる場合があることは知られています。
いずれの場合で合っても、脇汗が病気から来るものでは無く、緊張したとか、真夏の暑いときに出た汗とかの類であれば、自分で対処できますが、それ以外で多汗症の場合には、内科の受診をお勧めします。汗は体の体温調節機能だけで出ているのではなく、精神的な場合でも発汗するのです。最後に汗は2種類あるのですが、「エクリン汗腺」から分泌される汗は、体温調整や皮膚の乾燥防止などの役割をしていますし、「アポクリン汗腺」から分泌される汗は、色素・尿素・アンモニア・脂肪・たんぱく質・糖質・鉄分、などの物質を含むので、細菌などで分解され独特な臭いを発することになるのです。
●睡眠と、うつ病は深い関係にある
うつ病の患者のほとんどは不眠症になることは知られています。どちらが先になるかは個人差ですが、睡眠不足から、うつ病を招く場合もあります。そのため、早めに睡眠不足を解消することで、うつを防げる可能性があると多くの精神科医は口をそろえて言います。不眠をうつの予兆として捉えることは、順当な考えですので、睡眠不足や、うつで睡眠不足が続くと、精神面に変調を来たしますので、元気が出ない・落ち込みやすい・自信がない、といった、うつ特有の症状が出てしまいます。慢性的に睡眠不足が続くと、うつ病に繋がってしまうケースの半分は、キッカケが睡眠不足からと言うのが多いのは、このせいなのです。
●慢性的な睡眠不足⇒不眠⇒うつ病
うつ病になる前に、慢性的不眠があるのが半分以上の原因と言われてますので、不眠症は体が何かを発しているサインかも知れません。うつのサインは、実は、その前兆として突然不眠の症状が現れる場合があり、一睡もできなくなったとか、全く眠れなくなったとかの症状が見られ始めたら、うつ病に入る前兆と捉え、早めに対処することが肝心となります。睡眠不足が続き、不眠になったら、とにかく睡眠時間を確保するに限るのです。ところが、自分は、うつ病だと気付いてないで、治療が遅れることが多いのです。うつ病は3~6ヶ月で改善する場合が多いですから、早めに治療をすれば短期で良くなります。
●「ぐっすり寝た」という実感生活
睡眠の問題はうつ病の患者さんにとって大きな問題ですので、最悪の場合、勇気を出して、医者に相談することをお勧めします。抗うつ薬とともに睡眠薬を服用することは効果があるとされていますので、「ぐっすり寝た」という実感を得ることが出来ますので、生活の質も良くなり、睡眠リズムも次第に整ってきます。時には、何もしないで休むことも大切ですが、1日中ずっと布団の中で過ごしことは止めて下さい。社会復帰も難しくなりますし、更に抑うつ状態を強める原因にのもなりますので、ダラダラ布団の中で睡眠を貪っても、効果は期待できないからです。「質のよい睡眠」を取ることを考えるのが、一番大事な始めの一歩なのですから。