ぜんそくの発作が不安でたまりません (51歳/女性)
副交感神経の過度な働きを、運動などをして抑えましょう。
気管支ぜんそくはアレルギー性疾患の一つです。
発作を誘発するアレルゲン(抗原)には、
ダニや花粉などの異種タンパク(自分の体にはないタンパク質)、
ハウスダスト、化学物質、環境汚染物質など、人によってさまざまです。
アレルゲンを吸いこむと、体はこれを排除しようとしてせきやタンを出し、
気道(気管、気管支)の内腔を狭めます。この反応が強くなると、
息苦しさや呼吸困難を招きます。
もくじ
主として夜間や明け方に、ヒューヒューゼイゼイという喘鳴(ぜんめい)やせき、
せきや胸ぐるしさを伴います。
アレルギー疾患は、副交感神経が過度に優位になると発症しやすくなります。
リンパ球が増え過ぎて、外界の刺激に過敏に反応してしまうからです。
また血管が開き過ぎて、血液が流れにくくなる影響でアレルゲンが体内にとどまるので、
発作は避けがたくなります。
副交感神経が過度に優位になるというのは、楽をし過ぎる生き方といえます。
あまり体を動かさない、甘いものを好んで食べる、
食べ過ぎが習慣化しているなど、思い当たることはありませんか?
もし当てはまることがあれば、その習慣をやめることです。
できるだけ外気にあたって、スローペースでいいので散歩をしましょう。
交感神経が適度に刺激されて、副交感神経の過度な働きを抑えることができます。
もう一つ病気の引き金になるのは、ストレスです。副交感神経が過度に優位になると、
ストレスにたいする耐性も弱くなり、小さなことで気持ちが傷ついたり、
取り越し苦労をしたり、いろいろなことが不安に思えてきたりします。
こうした心の状態が発作を誘発します。
不安から脱却するには、その原因を突き止めることが大切です。
4年前にぜんそくが出たときのことを思い出してみてください。
なにかストレスはありませんでしたか? 思い当たるストレスがあれば、
「○○のストレスでぜんそくになった」と自覚することで、
発作が起こってもパニックにならずにすみます。
ぜんそくの発作治療では、気管支拡張剤や抗アレルギー剤、
ステロイド剤などが用いられます。これは対症療法で、
根本的治療ではありません。いずれも交感神経を緊張させる作用があるので、
常用すれば最終的に交感神経緊張状態が固定し、新たな病気が上乗せされます。
薬に頼り過ぎず、自分の力で治すよう努力しましょう。
体を温めることは、治す力を高めることにつながります。
積極的に体を温めましょう。